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発達障害者は就職が難しい?就職できない?発達障害の大人の方に向いている仕事・適職を徹底解説【2021年最新】

就職が困難と言われている発達障害の方。症状は様々あれど何故働く事が難しいのか。ここでは発達障害の特性から自身の症状の向き合い方や障害を活かした働き方についてお話します。

発達障害とは?

原因についてはまだ解明されていませんが、先天的な脳機能障害により乳幼児期から生じる機能発達の遅れと言われています。ASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)等、人によって異なる様々な障害・症状があり、プレッシャーやストレスといった心理的障害によってうつ病や対人恐怖症等の二次障害に発展する可能性もあります。

客観的に見える主な症状としては何度同じ事を言われても覚えられない、多動でじっとしていられない、極端に人とのコミュニケーションが苦手というものがあり、複数の障害・症状を起こしている方もいます。

よく学校からもらう通信簿に先生からのコメントで「落ち着きがない」と書かれた方は多いと思いますが、中学生になっても授業中の立ち歩きが止まらない等の落ち着きがない様子が続いている方は発達障害が原因となっている可能性があります。ここ最近では社会の見る目が厳しくなったのか、発達障害と診断された児童が急増しており、その数は20年で7倍以上増加の9万人超えというデータが出ています。

つまり実際の教育の現場では、一昔前までは「落ち着きがない」「物覚えが悪い」「コミュニケーションが取れない」といった子はいわゆる“ちょっと変わった子”という認識だったのが、今ではすぐ“発達障害児”にされるようなってしまったというわけですね。

発達障害には行動・特性によって更に細かく個別に分類されますが、ここではその中で主とされる3つの発達障害、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)について紹介します。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

2013年以前は自閉症もしくはアスペルガー症候群の2つに分かれて呼ばれていた障害です。この年に精神医学の診断基準が見直された事で、これらの障害をひとまとめにASD(自閉症スペクトラム障害)と呼ぶようになりました。

「スペクトラム」とは主に物理学といった分野で使われる「連続体」を表す言葉で、自閉症とアスペルガー症候群を分けるのではなく2つの障害が連続して連なっているものとして現代の医学では捉えられています。しかし、医学とは別に世間一般では今でも、言語発達の遅れを自閉症、知能や言語の遅れがないものの社会的なコミュニケーションが上手くとれない極端なこだわりの偏りがある特性をアスペルガー症候群と分けて呼ぶ風潮が残っています。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の症状の主な特徴

・共感性に乏しく、相手の気持ちに寄り添わず自分ルールのこだわりを相手に押し付けてしまう。また、自分ルールのこだわりの強さから、決められた順序ややり方から逸れて臨機応変な対応を求められるとパニックになりやすい。

・言葉の理解に遅れがあり、相手の発言や動作の意図を理解せずに受け取ってしまい、比喩や冗談も真に受けて過度に落ち込んだり怒る事が多い。

・場の状況や相手との関係にそぐわない言動をとる事が多い。

このようにASDの方は対人関係における障害があり、世間ではいわゆる「空気が読めない」人として周囲から孤立しやすい傾向にあります。

ADHD(注意欠如・多動性障害)

ADHDは、近年子供だけでなく大人になってからこの診断をされる事例が増えており、世間一般でも代表的な発達障害のひとつとして認知されるようになりました。発達障害に馴染みのない方ももしかするとADHDという言葉自体は聞いた事があるかもしれません。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の症状の主な特徴

・不注意が目立ち、忘れ物が多く、長時間同じ作業を続けたり人の話を聞く事が難しい。

・思った事をすぐそのまま言ったり行動をする衝動性がある。

・落ち着きがなく常に体を動かしていたり、整理整頓が難しい多動性がある。

ASDとの症状の大きな違いは、対人関係において直接大きな障害はなく、一方で物忘れが多かったり年齢にふさわしくない言動をとる傾向にある事です。対人関係において直接大きな障害はないというものの、このような症状から「ミスが多い」「子供っぽい」と周囲から見られ、それがコミュニケーションに支障をきたしてうつや不安症になる方もいます。

LD(学習障害)

知能自体に遅れは見られないものの、文字の読み書き、計算等といった特定の学習分野だけが極端に苦手な障害がこのLD(学習障害)です。LDには更に読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)といった種類に分類されます。ここではこの3つの詳細な障害の特徴について紹介します。

読字障害(ディスレクシア)の症状の主な特徴

・字を読む事が極端に遅かったり読み間違えをする。

・書いてある事が理解できない。

・特定の状況下において途端に普段読めている字が読めなくなる。

(例:ひらがな1文字だけ見ると何という字か読めない)

書字障害(ディスグラフィア)の症状の主な特徴

・書く字が極端に識字が難しい程バランスが崩れている。

・書く動作が極端に遅く、板書やメモに時間がかかる。

・思っている事を文章として書き起こす事ができない。

算数障害(ディスカリキュリア)の症状の主な特徴

・数列の規則性といった数字の概念の理解が難しい。

・簡単な計算が困難。

・文章や状況を見て計算式を組み立てる事ができない。

これらの障害は、小学生頃までは学習到達度の差から一概に障害と判断する事が難しく、親教師からは「勉強不足」「努力してない」と言われ、同級生からは「頭が悪い」とみなされがちです。これらの評価によって自信をなくし、大人になってもふさぎ込みになってしまっている方が一定数います。

最近でこそ、幼少期から発達の遅れを判断して早期療育を行う事例が増えていますが、今現在成人されている方ではそのような早期療育を受けられてこなかった方がほとんどでしょうから適切な仕事を選ぶ必要があります。

複数の発達障害や精神疾患が併存していることも

代表的な3つの発達障害の種類について紹介しましたが、これらの障害は当事者の行動・特性によって1つだけに限らず、複数の障害を併せ持った診断が出る事もあります。例としてはASDとADHDの2つを併せ持っていたり、また発達障害が要因で周囲とのコミュニケーションが上手く取れず、ストレスや不安からうつ病などの二次障害となる精神疾患を併発している事例も多くあります。

そのため、現場ではいくつもの障害特性や元々の本人の性格が複雑に絡み合っているという事を常に考え、短絡的に「この方はADHDだから落ち着きがない」というようなステレオタイプで判断しないよう注意が求められます。

発達障害の方の就職は難しい!?就職できない?就職に不利は本当か

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幼少期は“ちょっと変わった子”で済んでいた事も、大人になって働くとなると劣った部分が顕著に出てしまい、まともに作業ができないばかりか人間関係が上手くできない事例が数多くあります。学生時代はテストでいい点数を取る事で乗り越える事ができたのに、社会に出た途端人間関係で悩まされて仕事どころではない…

障害ゆえに自分自身で何故人間関係が上手くいかないのか理由も分からず職場で「無能」扱いされてしまって除け者にされたりいじめられたり…それでうつ病を患ってしまって自宅に引きこもってしまう。そんな二次障害も引き起こしてしまいます。

ましてやそもそも発達障害の方の半数はアルバイトですら雇用してもらえない現状があります。現在厚生労働省の政策で障害者雇用促進法によって定められた障害者雇用率制度という一定数の社員において障害者を雇用しなければならない制度があるのですが、症状が目に見えづらく、職場内でも障害の特性を理解してもらいづらいため、発達障害の方は雇用しづらいようです。

我々がこれまで企業の方に障害者雇用についてお話を伺った際にも「発達障害の方を雇用したものの、当事者と周囲のトラブルが相次ぐようになってしまい、それ以来発達障害の方の採用を控えるようになってしまった。」といった厳しい現場の意見もありました。

特に最近は決められた単純作業はどんどん機械によって自動化されている背景もあり、就職先も機械では制御できない万能さが人材に求められる時代となってきているので、発達障害の方にとっては就職先がなかなか見つからない時代となりました。

ではこの現状において、発達障害の方はどのように就職活動に臨めばいいでしょうか?

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発達障害の方に向いてる仕事とは?

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メディアではよく発達障害を持ちながら成功を収めている方の紹介をしています。そういった方は自分にぴったりな適職を見つける事に成功しています。適職は障害あるなしに関わらず誰もが持っているものなのですが、発達障害の方はよりそれが極端だと言われています。

例えばADHDの方は、自分の興味のない事に関しては全く頭に入らず注意が散漫になりがちですが、逆に興味のある事については抜群の集中力を発揮します。このように発達障害をお持ちの方が、自分に向いてる仕事を見つける方法はただひとつ。自分の障害特性を把握する事です。

これは障害あるなしに関わらず就職活動をする上で必ずやっておくべき事ではあるのですが、発達障害のある方にとっては長所・短所がより極端に現れるため、より自分の短所をカバーして長所を活かしていくやり方が必要になってきます。

一般的に発達障害のある方は、コミュニケーション能力が平均より劣り、特定分野における知能や思考力が高い傾向にあるので、こういう一般的な統計を基に自分自身の特性をじっくり分析していきましょう。

次の項目では例として発達障害の主な3種類の障害特性から見る向き、不向きな仕事について紹介します。

ASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群)の方に向いている仕事・適職

ASDの方は、決められたルールにこだわる特性を活かして、規則性の高い仕事や論理的思考が求められる仕事、もっと言えばルールやマニュアルが明確に定められている仕事が向いている傾向にあります。

主な例を挙げると、

・ライン作業

・清掃、軽作業

・経理、法務

・プログラマー

・CADオペレーター

また、マニュアルが整備されていれば電話対応に問題がないという事であればコールセンターの仕事もおすすめです。

ASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群)の方が不向きな仕事

一方でASDの方は、臨機応変な対応や感覚が求められる仕事は苦手な傾向があります。

主な例を挙げると

・営業

・窓口業務

・接客

・デザイナー(アパレル、ウェブ等)

これらの業務はコミュニケーション能力や感覚が強く求められるゆえ、相手の言動を汲み取ったり状況を見て判断する事が難しいASDの方は、柔軟な対応ができず顧客からのクレームや社内の報連相で多くのトラブルを招く可能性が高いため、よほどチャレンジしたいという意欲がない限りは避けた方が無難かもしれません。

また、職種に限らず、中小規模や近年台頭しているベンチャー企業は様々な判断を社員一人ひとりで行う事を求められる傾向が強いため、ルールやマニュアルが定型化されている老舗や大手企業を狙う方が安定して仕事に臨めますので、会社の規模を見て選ぶのも手です。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の方に向いている仕事・適職

ADHDの方は、多動の傾向ゆえ好奇心の強さが長所ですので、個人の裁量でできる仕事が向いています。

例を挙げると

・プログラマー

・デザイナー

・研究職

上記のように専門性が高く、自主的に取り組める仕事がおすすめです。また、ノルマ制でなく歩合制の営業職も自分の裁量でどんどん仕事に取り組める事ができるので、対人コミュニケーションが好きな方にはおすすめです。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の方に不向きな仕事

一方でADHDの方は、複数の仕事を並行して行うマルチタスクや規則性や組織のルールに従う事を強く求められる仕事は不向きと言えます。

例を挙げると

・経理、法務

・総務

・ライン作業

ADHDの方は変化という刺激を強く求める傾向にあります。よって、法律や制度に準じて論理的に管理する業務や日々定型化された繰り返し行う業務は、マンネリ気味となり強いストレスを感じやすくなってしまいます。また、総務といった様々な部署から立て続けに業務依頼が来るような仕事は、一見日々違う業務が来るため魅力的な仕事に見えるかもしれませんが、日常的にマルチタスクでこなす事が求められるため、これもまた不向きな仕事であると言えます。

また、会社の選び方として、始業と就業時間の定めがないフレックス制や労働時間ではなく成果主義である裁量労働制といった働き方から探してみるのも手です。

LD(学習障害)の方に向いている仕事・適職

LDの方は、学習能力において苦手とそうでない分野を明確に切り分ける事からはじめる事をおすすめします。障害特性の把握はLDに限らずどの障害においても必要な事ですが、LDは上記に上げた3つの細かな障害でそれぞれ全く異なりますので、必然的に苦手としない分野を求められる仕事が適正となります。

例を挙げると

・データ入力業務

・Excel、Wordを使った事務作業

・企画、デザイナー

特に学習能力が苦手でも、感性が一般の人とは違って想像力が豊かな方も多数いますので、3番目に挙げたような企画やデザイナーといった感覚が求められるような仕事を狙ってみるのも手です。

LD(学習障害)の方に不向きな仕事

LDの方は上記でも挙げているように、障害によって特性が全く異なるため、苦手としている分野を求められる仕事を避けるようにする選び方になります。しいて共通する部分を挙げれば、文字の読み書き、計算といったそれぞれの分野でも、細かく情報をチェックするような仕事は避けた方が良いでしょう。

 

以上、各障害ごとの向き、不向きな仕事を紹介しました。もちろん上記で紹介した仕事はあくまで診断名での障害特性から切り分けたに過ぎず、実際はいくつかの障害を併せ持っていたり、個人の意思や生活環境、経済的な事情からそうもいかないという例も多数ありますので、「どういう仕事が自分に合っているのか分からない」という方の取っ掛かりとなれればと思います。

一概に就職先を自分では決められないという方には、就労移行支援という障害福祉サービスを利用して、就職に向けた訓練をしながらスタッフの支援の基に就職活動を行うという選択肢もあります。

就労移行支援事業所で障害特性から仕事の適性を見つける

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