コラム~働き方や生き方のヒント~

言いたい事も言えないそんなあなたを変える方法③〜自己主張するために〜

前回の記事『言いたい事も言えないそんなあなたを変える方法②〜主張できない人の特徴〜』では自己主張できない人の特徴について挙げました。今回はその自己主張できない人がどうやって自己主張できるようになるかについてお話します。

いざ仕事をはじめると徐々に任される量が増えてきて次第に手一杯になってくる事は多いと思います。そんなただでさえ忙しい中、上司から「これ今日中にすぐやってくれない?」と頼まれる事も多いですね。ここで相手が上司だからついつい断れずに請け負ってしまう方もいらっしゃるかと思います。

しかし、もう自分の仕事で手一杯な中、更に急な仕事が増えてしまう事で結局どちらも片付かず周囲に迷惑をかけてしまい、頼まれた上司からも怒られてしまう…誰も幸せになれませんよね?じゃあ「それは私の仕事じゃないのでやりません。」とか「ただでさえ忙しいのにこれ以上できるわけないでしょう!」と言って断るとどうなるでしょう?自分自身が頼む立場になって考えてみてください。

…いい気分しないですよね。「そういう言い方はないだろ!」と怒りたくもなります。ここで「言い方」という言葉が出てきました。そうです。要は言い方次第なんですね。

ではどういう言い方をすればいいか。言い方の重要なポイントとして 以下の4点を客観的に認識して分けてください。

①事実
今自分はどんな状況にあるか

②感情
自分はどう思っているか

③要求
自分はどうしたいか

④譲歩
相手の考えを尊重して歩み寄る

自己主張が上手くできない方は これらの要素が欠落している、 またはいずれかの要素が突出してしまいがちになっています。

上記のシチュエーションにおいて言えば「それは私の仕事ではないのでやりません。」というのは相手の考えを尊重していませんね。つまり④譲歩が欠落しています。「ただでさえ忙しいのにこれ以上できるわけないでしょう!」というのは②感情が前に出すぎていて③要求が冷静に伝える事ができていません。ではこのシチュエーションにおいて①〜④に当てはめてみましょう。

①事実
自分の仕事だけで手一杯でこれ以上は受けられそうにない。

②感情
これ以上の仕事が無理なのに余計に仕事が来る事態に苛立っている。

③要求
仕事を断る。

④譲歩
相手も忙しいから仕事を頼んできているので相手の負担も軽くしてあげたい。

これらを踏まえて仕事を断ってみましょう。

「今自分の仕事で手一杯になってしまいまして、 これ以上の仕事を請け負うのは難しいですね。 他のメンバーで手伝える人がいないか聞いてみましょうか?」

ここでは『仕事を受けられない』という事実を感情的にならずに冷静に伝え、相手の要求にもある程度応えられるよう他のメンバーにも聞いてみるという形で提案をしています。

こうやって自分がしたい事を 客観的に見て、感情的にならずに伝え、 かつ相手の要求にも譲歩するよう 提案していくやり方を抑えておくと、 角が立たずに自分の意思を明確に伝えられます。

自己主張がなかなかできない方は是非この4点を抑える事を意識してみてください。

もちろん実際の現場ではこの4点の整理のために相手は長時間待ってくれないですから、瞬時に、もしくは短時間で判断して言語化する必要があり、これは一朝一夕で得られるものではありません。

こういったトレーニングをアサーティブ・トレーニングというのですが、ちゃんと習得していくとなると、セミナーや訓練所で集中的にトレーニングを行っていく必要があります。受講料も徴収しますから、実際にこれだけでひとつのビジネスとなるくらいトレーニングが必要な重要スキルになります。

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