就労移行支援事業所の利用者はよく風邪を引いて休む傾向があります。仕事においては体調を崩しがちでは業務に大きな支障をきたしますね。つまり、よく風邪を引いて休んでしまう人はまだ就労・復職(リワーク)に向けての体力づくり、体調管理がまだ万全ではないという事です。季節性うつ病によって冬の時期は気分が落ち込み気味になるといった特性もありますが、障害者・健常者関係なく今の時期のような季節の変わり目は体調を崩しがちになります。
「病は気から」という言葉がありますが、近年免疫力を担う白血球が自律神経の支配を受けている事が研究成果で明らかになり、心が体に影響を及ぼすという事が科学的に立証されるようになってきました。これは新潟大学院歯学部総合研究所名誉教授である安保徹先生の著書に記載されていますので、興味がありましたら是非安保徹先生の著書を読んでみる事をおすすめします。
この観点からいくと、うつ病を患っている人は体調を崩しがちという事がよく分かると思います。自律神経は交感神経と副交感神経により、緊張状態になって仕事に対してやる気になったり、夜はちゃんと眠くなる事でぐっすり寝てまた翌日元気に活動できる…というようにバランスが取られています。この自律神経は心の影響を非常に受けやすく、ストレスが蓄積される事でバランスが狂うようになります。そうなると、夜も緊張して眠れない日々が続いたり、逆に日中時間帯が眠くてやる気が起きないといった症状が出てきます。この状態になると自律神経の乱れから免疫力も低下し、結果として体調を崩しがちになってしまうわけです。
自律神経の乱れを整えていくには根本的なストレスの原因を取り除いていかなければなりません。症状が重ければ医師の診察を受けて薬をしっかり飲むところから始めましょう。症状が軽ければスタッフや支援機関、家族・友人に相談しながらストレスに向き合っていきます。抱えているストレスの原因には人によって様々で、道のりは長いかもしれませんが一緒に取り組んでいきましょう。頼れる人が側にいるだけで気持ちが安らいできます。
それから免疫力の向上にはやはり食は欠かせません。高カロリー、油ものばかり食べてませんか?食生活の乱れは免疫力低下だけでなく生活習慣の乱れにも繋がります。アクセルトライおおたでは毎日栄養バランスに優れた昼食を利用者に提供しています。この昼食から食生活を見直してみてください。
最後に、プログラム中に集中力が切れてきたなと感じたら適度に休憩を挟む事が大事です。仕事において特に作業系では何時間もの間同じ作業を続ける持続力が求められますが、最初はなかなか続かないものです。そのため、現在の集中持続時間を計るために作業を始めてから集中力が切れるまでの時間を計ってみましょう。何度かやっているとおおよその自分の集中力の持続時間の平均が分かってきます。集中力が切れたと感じたら、5分程度休憩して気分転換をしながら何度も繰り返してこの平均時間を伸ばしていってください。何十分も休憩していると、今度は集中自体できなくなってくるので5分程度の休憩が望ましいです。
マラソンで考えてみてください。いきなり最初から何時間も同じ速度を保って走る事なんかできませんよね。しかし、トレーニングによって何度も何度も繰り返す事で徐々にスタミナがついて足も速くなってきますよね。仕事には仕事の体力というものがあると思っています。仕事の体力をつけるにはやはりその仕事を何度も何度も繰り返す事なのです。
就労移行支援事業所で体調管理・体力づくりの正しい知識を身につけて、就労・復職(リワーク)に必要な体力をつくっていってくださいね。
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