障害を持ちながらも企業で昇進・出世を果たし、現在起業家としてはばたこうとしているアクセルトライおおたスタッフの友人がいます。彼の名は白倉栄一さん。車椅子ライフデザイナーという肩書きで、「車椅子生活になっても笑顔のある幸せなライフスタイルを提案」する事をモットーに活動しています。ちなみに白倉さんは「まおう」というニックネームで仲間から慕われています。幼少の頃から好きだったアニメ「ハクション大魔王」と自身の体型からこのニックネームを付けたそうです。今回は白倉さんの生き方・働き方から障害者が自身の障害と向き合いながら仕事で輝ける方法をご紹介します。
【白倉さんホームページ】
バリアフリースタイル
http://baria-free.jp/
障害者となった白倉さんを救った言葉
白倉さんはかつて社会人として大手総合スーパーで働いていたものの、24歳の時に交通事故に遭ってしまい、脊髄損傷が原因で下半身不随となり、車椅子生活を与儀なくされる事となってしまいました。普通であればあまりに突然の出来事でショックで立ち直れない…と思いきや、白倉さんは即座に考え方を切り替え、障害者としての幸せなライフスタイルを模索する生き方をするようになりました。
その考え方の切り替えには、当時下半身不随となったショックで泣き崩れていた白倉さんにかけた父の言葉が支えとなったようです。「確かに今の技術ではお前の足を治せず、お前は一生車椅子生活を送る事になるかもしれない。だがもしかすると、今後技術が発展してお前の足が動くようになり、突然再び健常者と同じ生活ができるようになるかもしれない。世の中いつどう突然動くか分からない。いつそうなってもいいように準備をしておけ。日々スキルを磨き、社会に貢献して金を稼ぐ事を怠るな。」
この言葉が支えとなったおかげで、白倉さんは障害を持ちながらも日々スキルを磨く事を怠らず、仕事の効率化・仕事の進め方・チームビルディングを高めることで会社に貢献し、遂には車椅子ユーザーというハンディキャップのある中で人事総務課長に昇進しました。更には店舗責任者として店舗を全国1位まで育て上げた実績を作り上げ、社内でも定評のある従業員教育者として知られるようになりました。
障害を持ちながらも社会で活躍する方法はある
何故障害を持ちながらもここまで実績を残せたのでしょうか?ここまで上り詰めるためには障害者である自分に対しての偏見や差別、そして何より自分自身との闘いが数多くあったそうです。車椅子というだけで職場の人間からうっとおしがられたり、当時の上司からは「障害者に役職は与えないからな」と辛辣な言葉を浴びせられた事があり、実際に車椅子生活当初は「障害者である自分には健常者と一緒に仕事なんかできないんじゃないか」と復職に不安を持ったり、障害者に昇進・出世は不可能だろうと思っていた時期もあったそうです。
しかし、白倉さんはそんな逆境に負けず、日々スキルを磨く事と会社への貢献する姿勢を持ち続けた結果、「頑張れば未来は変わる」と確信を持てるようになったそうです。当然、障害者は「できない」仕事が多かれ少なかれあります。車椅子である白倉さんにとっては大手総合スーパーで働いていた事もあり、荷物を運ぶ・レジ業務・商品の補充は非常に難しい仕事でした。それでもチャンスはあったと話しています。
障害を持ちながらも昇進・出世をする方法、それは「仕事のスキルを上げる事」と「頑張る意思をアピールする事」と白倉さんは結論づけています。そうすれば障害者であろうとも健常者と同じ、いやそれ以上のパフォーマンスを発揮できると話しています。
障害者が持つ仕事に対しての不満を解決する方法
障害を持ちながらも社会で活躍したいという方は数多くいます。就労移行支援事業所の利用者も、将来は社会に進出して自らの手でお金を稼ぐ事を夢見て通っている方ばかりです。しかし現在、障害者の就労における不満の第1位は「賃金・昇進」です。頑張って夢見た就労を果たせても、実際の職場では障害者が活躍できていないという現状が残念ながらあります。理想は企業が対応してくれる事ですが、現実問題訴えたところで企業が賃金アップや昇進に応じてくれる事はまずないでしょう。
企業が対応してくれないとなれば、現状を変えるために考える事はひとつ。自分を変える事です。現在アクセルトライおおたに通われている利用者もそうですが、自身の障害に対してコンプレックスを持っている方はとても多いです。前述の通り、「できる」仕事というのも健常者と比べると限られてきます。ですが、障害者であっても対価に見合った仕事のパフォーマンスを上げる事や職場で抱えている問題解決に取り組んで賃金を上げたり、昇進する事を考えてみてもいいはずです。
障害の症状や度合いによって必ずしも全ての人々が100%の事は叶えられないかもしれませんが、今の環境を自ら変えていく事で多かれ少なかれ未来は変えていく事はできます。アクセルトライおおたをはじめとした就労移行支援事業所はその未来を変えていくための準備をする場です。
白倉さんがこれからつくる未来、あなたがこれからつくれる未来
白倉さんは2005年から世の中のバリアフリー調査を開始し、2016年12月には車椅子ながらも念願の日本1周を果たしました。そこで調査した1000件以上にものぼる全国のバリアフリースポット、車椅子でも行ける旅をブログで発信しています。現在は21年間勤めた大手総合スーパーを退職し、「車椅子ライフデザイナー」という肩書で起業準備開始。今までの実績を活かして、講演・セミナー・研修・企業コンサルティングをするために日々活動を続けています。
アクセルトライおおたでも掲げている「障害を活かした自分らしい生き方・働き方をつくる」を正に体現している白倉さん。「自分にもそんな生き方や働き方ができるのかな」と思うと、とても素敵でワクワクしませんか?少しでもそう思えたのなら一緒に自分らしい生き方・働き方をつくってみましょう。「自分にそんな事できるのかな?」大丈夫です。何も分からないところから二人三脚でサポートしていくのが我々アクセルトライおおたのスタッフです。第一歩さえ踏み出す事ができれば少しずつ、そして徐々に大きく未来に向かって加速していく事ができます。
アクセルトライおおたの場所は東京都大田区大森。蒲田、品川区五反田から近くて通いやすい事業所です。残念ながら当事業所はバリアフリーが整っている建物ではないので、車椅子利用の方にとって利用は難しいかも分かりませんが、ご相談を受ける事はできます。まずは落ち着いた空間でスタッフに今の悩み、これからしたい事をゆっくり自分のペースで大丈夫なので話してみてください。あなたとアクセルトライおおたで会える事を楽しみにしています。
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