「あなたは何のためにストレッチをしますか?」この質問に答えるとするならば「運動に備えて怪我をしないように」「身体を柔らかくするため」「運動不足解消のため」「よく眠れるように」等、様々な目的を答えると思います。
しかし、ここで気をつけなければならないのが、目的に沿った適切なストレッチの方法で行わないと良い効果が得られないという事です。
10/3(月)、アクセルトライおおたにて、看護師の資格を持つ近藤がストレッチのイベントプログラムの講師として効果的なストレッチの解説や実践を行いました。そこで『動的ストレッチ』と『静的ストレッチ』という言葉が出たのですが、この言葉はご存知でしょうか?
スポーツトレーナーの方にとっては周知の言葉だと思いますが、色んな方のストレッチを見ていると、目的に沿っていないストレッチをされている方が結構いらっしゃいます。あなたがこれから身体を動かすための準備をするのか、それとも疲れた身体をほぐしたいのか、この目的に応じたストレッチを行いましょう。
『動的ストレッチ』
【目的】運動に備え『心拍数を上げる』『筋肉の温度・柔軟性を上げる』『筋肉の反応速度を上げる』
【方法】動きの中で筋肉を可動域ぎりぎりまで伸ばす(ジョギング・ウォーキング・ラジオ体操等)
『静的ストレッチ』
【目的】筋肉に溜まった老廃物の排出、柔軟性の維持、心身リラックス
【方法】可動域ぎりぎりまで伸ばし、数十秒キープする(前屈、上体そらし等)
こう比較してみると目的とそれに沿ったストレッチ方法がお分かりになると思いますが、よくある間違いが運動前に静的ストレッチをしてしまう事です。最近の研究データによると、静的ストレッチに怪我防止効果はなく、むしろ筋肉の瞬発力は低下してしまう発表がされており、静的ストレッチの活用が見直しされています。
では静的ストレッチがダメかというと、決してそうではなく有効活用すれば最適な効果が得られます。
ここで今回注目していただきたい事は、うつ症状の改善に静的ストレッチが有効という事です。その時の感情というものは筋肉に顕著に出ます。ものすごく怒りが溜まった時、身体がプルプル震えた事はありませんか?これは筋肉を緊張させる事で感情を抑制させようとしているのです。
しかし筋肉にはもちろん限界があります。緊張が限界を迎えるとどうなるでしょう?そう、身体が疲れ切ってしまい、感情が抑制できなくなります。こうなるとイライラが暴走して人を傷つけたり、極端に落ち込んでうつ状態に陥ってしまいます。
つまり、普段から静的ストレッチを取り入れて柔軟性を上げ、副交感神経を優位にさせてリラックス状態を作る事で感情を抑制するための筋肉に余裕ができてくるため、結果的にイライラしたり悲しくなる事が減り、うつ症状も軽減・予防をする事ができます。
また、緊張をほぐす事で筋肉だけでなく、血液をはじめとした体内の循環もスムーズに行われるようになるので、体内での感情制御も正しく行われるようになります。うつ傾向やネガティブ思考にあるという方は是非ストレッチを取り入れてみる事をおすすめします。
東京都大田区のアクセルトライおおたではリフレッシュや生活リズムを整える事を目的としたストレッチプログラムを積極的に取り入れています。
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