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適応障害の再発と防止方法 | なりやすい人の特徴

ここ近年でよく聞かれるようになった「適応障害」という言葉に興味や関心を持ち始める人が増える一方、その症状や再発などに悩まされている人も多いのが現状です。

本記事では適応障害の症状や再発を始め、なりやすい人の特徴を紹介しながら防止するための方法について解説していきます。

適応障害の症状や原因、種類について

適応障害とは複数ある精神障害の1つであり「環境や状態に適応できないこと」と定義されています。
それにより「社会的機能が著しく障害されている状態」ということです。

そして原因としては「仕事や人間関係に対するストレス」が原因で発症してしまうのです。

さらに、適応障害の特徴は「精神面」「行動面」「体調面」と3つの種類に分けられています。

→「適応障害の人に向いている仕事と続けるポイント」の記事へ

適応障害になりやすい人の特徴とは

適応障害の発症にはその人自身の気質や性格といった「個人の特性」に左右されることが大きいです。

ここで、主になりやすい人の特徴を挙げていくと、以下の4点となります。

①真面目で責任感が強い
②コミュニケーションが苦手
③繊細で環境の変化に敏感
④完璧主義

これらはあくまでも一例でしかない上、仮にこれらの特徴に当てはまった場合でも、個人のストレス耐性の度合いやストレスとの付き合い方によっては適応障害にならない場合もあります。
しかし、その一方でこれらの特徴に当てはまらない人でも仕事や職場環境などに対して受けた過度なストレスが原因で、適応障害を発症する場合もあります。

適応障害と関連性が深い精神疾患とは

適応障害と関連性が深い精神疾患として挙げられるのが「うつ病」と「発達障害」です。

うつ病は適応障害と症状が似ていること、発達障害は適応障害の根本に発達障害が隠れている可能性があること、このようなそれぞれの特徴を覚えておくことも大切です。

うつ病について

うつ病とは、適応障害との判断が難しい精神疾患です。
症状が似ているだけでなく、うつ病も適応障害も人によって症状が異なるため、はっきり断言することが難しい部分もあります。

うつ病の代表的な症状には、適応障害と同じく「抑うつ」や7自尊心の低下」などが挙げられます。
悲しく憂鬱な気分が一日中続くことや、好きなことに興味が湧かないなど、無気力で憂うつな状態が2週間以上続いた場合には医療機関を受診してみることをお勧めします。

また、うつ病と適応障害を自己判断するのは難しいため、必ず医療機関を受診して医師の診断による判断をしてもらうことが大切です。

うつ病の詳しい症状などについては以下の記事で詳細に解説しています。

→「うつ病で休職する方法 | 退職までの流れやポイントについて」の記事へ

発達障害について

発達障害とは、脳機能の発達に関する障害の総称であり、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などが含まれます。
集中力が続かないことや、コミュニケーションが苦手など、社会生活を送るうえで不利になりやすい特性があるため、通常よりもストレスが強く出やすい傾向にあります。

さらに先天的な特性が原因で発症する症状であり、適応障害などの精神疾患における「二次障害」につながることも多いです。

発達障害の特性も適応障害と似ている部分があり、両者は医師でも診断が難しいケースもあります。
もしも適応障害が長期に渡ってくり返す場合には、発達障害の可能性もあり得ます。

発達障害の詳しい症状などについては以下の記事で詳細に解説しています。

→「発達障害の人にお勧めのタスクやスケジュール管理方法」の記事へ

適応障害の再発と兆候、防止するための方法

ここから、適応障害の再発と兆候、そして防止するための方法について解説します。

適応障害が再発しやすい原因はストレス

適応障害が再発する主な原因には「ストレス因子の状態」である上、周辺環境などから受けるストレスの度合いなどでも大きく変わってきます。そのため、ストレス因子が長く残っている場合やストレスが多い環境に身を置いているほど再発しやすいのです。

適応障害を再発しやすいとされる仕事におけるストレス例として、仕事が原因で適応障害を発症した方が「復職後も以前と同じ仕事量を任されること」や人間関係などのトラブルが起こった部署のまま「配置換えがないまま働かされること」などが挙げられます。

さらに、適応障害の症状が改善したとしても環境が変わらないことで再発する恐れが大きいのです。
そのため、職場復帰を考える場合は復職などを急がず、再発しやすい環境に身を置く恐れがないかなどを確認するところから始めてみることがお勧めです。

適応障害の再発の兆候で気をつけたいこと

適応障害の再発や兆候を自分でも察するためには、症状が出るタイミングや再発兆候のサインを知っておかなければいけません。
適応障害はストレスを受けてから症状が表れるまでが早く、主に以下のような症状がよく見られます。

①抑うつ気分
②不安
③違法行為(他者に危害を加える行為、嘘をつく、人の持ち物を盗むなど)

また、具体的な診断基準としてはストレス因子が原因で3ヶ月以内に以下のような症状がある場合が該当します。

①ストレス因子に対し不釣り合いに強い苦痛がある
②症状により社会的、職業的機能が大きく損なわれている

しかし、ストレス因子が消失した場合には適応障害の症状がその後6ヶ月を超えて続くことはありません。

適応障害の再発を防止する2つの方法

適応障害の再発を防止する方法は主に2つあります。
①環境面を変えること
②ストレスとの付き合い方を学ぶこと

そのための代表的な予防策として以下のような方法があります。

①環境面を整備して予防する
②ストレスとの付き合い方を把握する
③職場復帰を焦らない

①では仕事のペース配分に気をつけることを始め、ストレス因子に触れる時間や頻度を下げる、そのような場所から離れられる環境を整えることが大切です。

②ではストレスを溜めすぎないことが大切であり、そのためにはリラックスできる方法を身につけることから始まり、専門機関への相談や受診を行うことも大切です。

③では主に休職や退職した後の時期に該当しますが、充分な休息を取ると同時に、その前に把握しておかなければならない重要なことも複数にわたってあります。

適応障害をもつ人が休職や退職する上で知っておかなければならない内容は以下の記事で解説しています。
→「適応障害の症状 | 休職や退職する方法と流れ」の記事リンク

①「再発防止において注意すべきこと」

適応障害の再発を防止する上で注意しておかなければならないこともあります。

ストレスとの付き合い方には個人差があり、強すぎるストレスには対応できない場合もあります。
もしも、その予防法での対策が難しいと感じた場合には、無理せず環境面での対策法の変更も必要です。

さらに、これらの対策は症状が十分改善してから実践するべきです。
それでも、まずは自分の心身を第一に考えながらしっかりと休養を取り、無理のないペースで取り組むことが大切です。

まとめ

今回は適応障害の症状や再発を始め、なりやすい人の特徴を紹介しながら防止するための方法について解説しました。

ある意味では初めての発症よりも再発防止を維持していくことの方が難しい場合もあります。
自分だけで症状の改善や再発防止が上手くいかない場合には1人だけで抱え込まず、専門医への受診だけでなく、家族や配偶者など身近な人達に相談しながら理解してもらうことも大切です。

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