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うつ病を受け入れ、毎日楽しく仕事をするためのヒント⑤〜急がず手抜かず〜

うつ病の症状が徐々に回復に向かい、社会復帰してしばらく働いていると「もううつ病は治ったんじゃないかな?」と思う事が度々あるかと思います。そのような考え方は大抵裏切られますし、治ったと思ったのにまた症状が再発してその度に落ち込んでしまいます。

うつ病は急激な回復はまずありませんし、調子には波があります。しかしながら、人間は急激に変わりたいと思う傾向があります。この急激な変化を望む思考が危険で、すぐに変われずに落ち込んだり、継続をやめてしまう事にもなりかねません。また、急激な変化により想定される危険についてあなたも身近なテーマで似たような事例を思いつくのではないでしょうか?

そう、それはダイエットです。ダイエットにおいて急激に体重を落とすとリバウンドしやすいですよね。これは短期的に無茶な食事制限をしたり負担の大きい無理な運動をした事で痩せたものの、根本的に太る原因となった体質や運動習慣が改善されていないからです。

これをうつ病に当てはめてみても同じです。長期的に自身の体調を観察して徐々に習慣を改善を図っていく事でうつ病が再発しにくい身体をつくる事ができます。じっくり焦らず、しかし生活習慣・体調管理は手を抜かないよう しっかり自分と向き合ってうつ病と付き合っていってください。

これまでヒントを5回に渡ってお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?自身の体験や知人のアドバイスをもとに構成しているため、
聞いてみればごく当たり前の事だったり本で読んだ事と違うと思った方、それぞれいらっしゃるかと思います。

うつ病ひとつとっても症状に大きな差があるため、必ずしもこれらのヒント全てがあなたに合うかは分かりませんが、うつ病と付き合いながら仕事をしていく上では考え方はとても重要だと思っています。これまでうつ病により生きづらいと感じているようでしたら物事の捉え方を変えてみる事をおすすめします。

最近は『嫌われる勇気』という本が流行った影響でフロイトやユングに続いてアドラー心理学への注目が高まってきていますが、こういった背景として、やはり今の時代は生きづらいと感じている人間が多いのではないかと感じています。実際にこういった心理学の活用によって人生観が変わったという意見も多いので、もし興味がありましたらそういった本も読まれてみる事をおすすめします。

※ただし、個人的な意見としてアドラー心理学に関する本は、 見る人の精神状態によってはかえって落ち込みかねない書き方がされているので、 うつ病の症状がある程度落ち着いて 物事を前向きに捉えられるようになってから読まれる事をおすすめします。 また、読み方としては書いてある事を全て真に受けるのではなく、 あくまでこういった心理学を自分に合う形で活用するという観点で捉える方がいいと思います。

是非今日から自分ができる範囲内で少しずつトライしてみてくださいね。

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