うつ病

何をしたらいいか分からないという人にこそ将来を思い描いてみてほしい

「何をしたらいいか分からない」

これは引きこもりだった方によくありがちな言葉で、アクセルトライおおたの現場でもよく利用者から聞く言葉です。こういった方々は、漠然と将来働きたいという思いはあるものの、仕事を通して何を実現したいかという在りたい自分が見えていません。これもよく聞く言葉ですが、働きたい理由として「お金がいるから」と答える人が多数です。もちろん障害者、健常者に限らず仕事を通してお金をもらう事はとても大切な事ですが、お金というだけの問題で言えば、特別贅沢をしない限りは別に無理して働く必要はないのです。

なぜなら生活保護や障害年金によって最低限の生活だけならなんとかなってしまうからです。これはよく障害者雇用に積極的な企業の経営者から聞く話ですが、彼らは「働かなければならない」ではなく「働きたい」という思考に変えていこうと言っています。特に「仕事を通して何を実現したいか」「自己実現のために仕事をする」という事にフォーカスして仕事というものを捉えてほしいと話しています。

先日1/29(火)にCommoncolors 代表のメテ・ヤズジさんに実施いただいた講座でも「将来を思い描いてみる」という事を強く謳っていました。彼はトルコ出身で1995年から日本に住み始めて以来、社会に貢献できるリーダー育成を目指して2018年にコーチング事業で独立起業を果たしています。そんなメテさんにご協力いただき、今回障害者が社会進出する事の意義を自ら探し当てられるようになるきっかけづくりとなる講座を実施いただきました。

絵や言葉を使って紙に自分の希望を描いていく…たったそれだけのルールで利用者は皆さん難しそうな顔をしていましたが、頑張ってペンを走らせそれぞれの思いを発表していました。漠然とでも自分の希望というものを描いてみると、今自分がやるべき事が見えてくる…利用者の皆さんは講座を通じて今すぐからできる事というものが見えてきたようです。

メテさんは「皆さんそれぞれ精神状態や症状の度合いが違うので、全員にこのやり方を勧められるというわけではありませんが、事業所にある程度通えるようになったら是非希望を描いてみて、それを毎日でも見れるように大切にしておいてほしい。」と最後に話していました。今回の講座に限った話ではありませんが、学びを得た事をやりっぱなしで終えるのではなく、何度もそれを反復する事が大切です。

もしやりたい事が見つからないのであれば是非こういった将来を思い描いてみるという事を実践してみてください。

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